SNSを見ていると、自分の意見に絶対の自信を持っている人を見かけることがあります。

 政治。

 経済。

 教育。

 仕事。

 投資。

 話題は様々ですが、「自分が正しい」という前提で語られる意見は少なくありません。

 しかし、養老孟司氏の『超バカの壁』を読んでいて、とても印象に残った一節がありました。

 非常にシンプルな言葉です。

 しかし、この考え方は現代社会で生きる上で重要な視点なのではないかと思いました。

なぜ人は自分が正しいと思ってしまうのか

 人間は、自分の経験や知識をもとに判断します。

 当然ですが、見えている世界は人によって異なります。

 育った環境も違う。

 仕事も違う。

 年齢も違う。

 価値観も違う。

 それなのに、自分の見えている世界が全体だと思い込みやすい。

 だから、

 「これは間違いない」

 「絶対にこうだ」

 という考え方になってしまいます。

 しかし実際には、自分が見えている世界は全体の一部に過ぎません。

ブログ運営で学んだこと

 この考え方は、私がブログを運営していても何度も経験しました。

 これは絶対に読まれる。

 このキーワードは伸びる。

 この記事は役に立つ。

 そう思って公開した記事が、全く読まれなかったことがあります。

 逆に、

 なんとなく書いた記事が予想以上のアクセスを集めたこともあります。

 当時は不思議でした。

 しかし今思うと、自分の考えが100%正しいと思っていたからでしょう。

 実際には読者の考えもあれば、検索需要もあり、世の中の流れもあります。

 自分の予想は数ある要素の一つでしかありません。

投資でも同じことが起きる

 最近、個別株やビットコインに再び興味を持つようになりました。

 投資の世界でも、

 「絶対に上がる」

 「絶対に下がる」

 という言葉をよく見かけます。

 しかし本当にそうでしょうか。

 もし100%予測できるなら、誰も苦労しません。

 実際には、

 相場は予想外の方向へ動く。

 企業は予想外の決算を出す。

 市場は予想外の反応をする。

 だからこそ面白くもあり、難しくもあります。

 自分の予想が60〜70%しか正しくないと思っているくらいが、ちょうど良いのかもしれません。

間違えることを前提にすると強くなる

 興味深いのは、

 「自分が間違っているかもしれない」

 と考えることは、弱さではないという点です。

 むしろ逆です。

 柔軟に修正できる。

 新しい情報を受け入れられる。

 方向転換できる。

 これは大きな強みになります。

 一方で、

 自分が100%正しいと思っていると、

 途中で軌道修正ができません。

 間違いを認められません。

 結果として、大きな失敗につながることもあります。

最近の自分自身にも当てはまる

 振り返ってみると、私自身も

 「次の収益源はこれだ」

 と思って行動したことが何度もあります。

 ブログ。

 Udemy。

 投資。

 メルカリ。

 アプリ開発。

 しかし現実は思ったほど単純ではありません。

 やってみて初めて見えることもあります。

 失敗して分かることもあります。

 だから最近は、

 「まずやってみる」

 ことと同じくらい、

 「間違っていたら修正する」

 ことも大事だと思うようになりました。

読者ならどう活かせるか

 もし今、

 誰かと意見が対立しているなら、

 相手が100%間違っているとは限りません。

 そして、自分が100%正しいとも限りません。

 また、

 何か新しい挑戦をするときも、

 最初から完璧な答えを求める必要はありません。

 60〜70%くらいの確信があれば十分です。

 残りは行動しながら修正すればいい。

 養老孟司氏の言葉を読んでいて感じたのは、

 人間に必要なのは「絶対的な正しさ」ではなく、

 「間違う可能性を受け入れる余裕」なのではないかということでした。

 思い込みは大きなエネルギーになります。

 しかし、そのエネルギーが間違った方向に向いたときは危険でもあります。

 だからこそ、

 「たぶん自分は60〜70%くらいしか正しくない」

 くらいに考えておく方が、結果的に遠くまで進めるのかもしれません。